今は18歳からクレジットカードが作れる時代です。私が初めてクレジットカードを作ったときは、まだ20歳以上でないと作れない時代でした。大人が持つ姿のカッコよさに惹かれてカードを持ちましたが、結果的に相当な期間借金で苦しむことになりました。同じように、若いうちからカードの支払いで苦しむ人が少しでも減ればと思い、その体験を述べたいと思います。

カードのカッコよさに憧れ二十歳を過ぎてすぐに入会
私は18歳で高校を卒業してすぐに公務員(消防士)になりました。まだそのころは20歳を過ぎないとクレジットカードの契約はできない時代でした。またケータイの契約も20歳未満は親の同意が必要でした。地方から上京した私は、ケータイ会社を乗り換えようとした際にいちいち親の同意署名をもらう書類を実家に郵送したりしており、その手間が煩わしいと感じていました。
頭の中ではいつも早く20歳になりたいなぁ、と思っていました。また収入的には独り立ちしているのだから、そのステータスとなるものが欲しいとクレジットカードにあこがれていました。
満を持して、二十歳の誕生日を過ぎてすぐに当時口座を持っていた銀行のカードを作りました。
公務員の信用力ですぐにカード発行
初めて審査を申し込むときはドキドキしましたが、今思えば公務員の信用力が絶大だったのでしょう。1週間ほどでカードが発行されました。財布にカードを入れたときは、できる大人になった気分でした。今思えば、打ち出の小槌を手にしたかのような勘違いで気が大きくなっていた状態でした。
リボ払いにどはまり
当時、冬場はスノーボードにはまっていました。冬場、仕事が休みの時はほとんどスキー場へ行っていました。
スノーボードは、シーズンスポーツです。毎年夏頃に新しいデザインの板やウエアが発売されます。20代の私は流行の先端を行くギアで身を固めたいと思い、カードで最新モデルの板やウエアを購入しまくりました。当時は車を持っていませんでしたので、ガーラ湯沢という新幹線の駅に直結していたスキー場へ、最もよく通いました。今思えば、往復新幹線というのはかなりコストがかかる滑り方でした。ですが新幹線のチケットは現金がなくてもカードで購入できます。リフト券もカードで購入できます。自分の貯金残高の確認などまともにせず、欲しいものはカードでバンバン購入するのが当たり前になっていました。支払い額が大きくなれば、リボ払いを申し込み「毎月定額の支払で済むなんてラッキー!」と思っていました。まさにカード会社の思うつぼでした。
キャッシングにどはまり
スノーボードにはまっていた当時は、職場の寮に住んでいました。食費、光熱費込みで23区内なのに1万5千円という破格の寮でした。それもあり住居費や光熱費という意識がないまま遊びにひたすらお金を使いまくる日々でした。
しかし、住んでいる途中から寮は5年で退去しなければならないルールとなり(それまではいつまでも住んでいてよかった)、賃貸の家を探すことになりました。新しい部屋を契約したものの、家賃のほかに水道光熱費やインターネット回線の料金と、いままで見たこともない(笑)費用が発生し、住むだけでこんなにお金ってかかるものなのか…と感じていました。
また先輩のすすめで、仕事をしながら大学の夜間部にも通い始めていました。大学へ通ったことは、今思えば多くの財産を得たのとても良いことだったのですが、当時は「なんで学費はカード払いできないんだ…」と考えていました。給料やボーナスはカードで買ったものたちの支払いに消えて行きます。ボーナス払いも多く使用していたので、学費に充てるべきボーナスも気がつけば不足してしまうほどの状況でした。そのころは、あれほどはまっていたスノーボードは、大学の勉強が忙しくなりあまりいかなくなってしまいましたが、カードで買ったウエアや板の支払いはしっかりリボ払いで続いていました。
そんな状況で「キャッシング」ができることに気づきました。今思えば、最もカード会社が利息を取れる借金です。ですが、学費や住居費、カードの支払いなど現金や口座振替で支払う資金が底をつきかけているときには、つい借入をしてしまいました。まさに自転車操業まっしぐらでした。
そして家賃滞納へ…
キャッシング枠も使い切り、リボ払いの金額も徐々に膨らみ、とうとう家賃に回すお金が無くなった時がありました。引き落とし日に残高が足りず、それでもしばらく何もしないでいると、不動産屋さんから電話がかかってきて「どうしたんですか!?仕事辞めたりしてないですか?」と心配される始末。その時は翌月に払うと約束し、事なきを得ましたが、もはや無計画な資金繰りが破綻している状態でした。「家賃払えずに部屋を追い出されたらどうしよう…」「いやその前に大学の学費払えなくて退学になったらどうしよう…」などと日々不安に襲われることになりました。公務員なので、突然リストラされる可能性はなかったのがせめてもの救いでしたが、仕事に出勤するときももやもやした気持ちが心から消えず漠然とした不安でいっぱいでした。気づけば、3社の利用枠いっぱいに使用し、約150万円の借金を抱えていました。
おまとめローン→完済するも…
最終的には、銀行の「おまとめローン」で債務を一本化し、それと並行して給料から天引きで積立の貯金を始めました。結果、そこから完済までに約3年を要しました。また、結婚にあたり結婚式資金があまり貯められず、悔しい思いもしました。おまとめローンの審査でも公務員であることはプラスに作用したと思いますが、改めて振り返ると、これが通らなかったら…と思うといかに綱渡り状態だったか、と感じます。
まとめ
恥ずかしい話ですが、失敗談を隠すことなく記載しました。私の場合、
- ショッピング→リボ払い→キャッシング、と順に金利の高くなる支払方法に陥っていった。その時は目先の支払額を抑えるため、と考えたが、結果的に高い金利を支払うことになった。
- 無計画にカードを利用した結果、返済に行き詰まりおまとめローンに頼らざるを得なくなり、返済に長期間かかる道を選んでしまった。
- 何より心理的な余裕がなくなり、日々不安を抱えて生活することになりとてもストレスフルになった。
という結果でした。今でこそ、貯蓄もいくらかできました。使用するカードの枚数を減らし、計画的に使うようになったので以前のように困ってはいませんが、思い出したくない暗黒時代です。しかもそれが20代という人生で一番楽しい時期に影を落としました。
この記事を読んでくださっている方には、すでに18歳でカードを持っている方もいると思います。あくまでもクレジットカードは借金する道具です。その自覚を忘れないようにしてください。かっこよく見えるのは、カード会社のマーケティングです(笑)
目の前に現れる欲しいものを、本当に欲しいものか、自分の人生を輝かせるものか、よく考えて購入するようにしてくださいね。
