
コンタクト不便…
ICLって最近よく聞くけど、消防士が受けてもメリットあるのかな??

メリットだらけですよ!
2021年春に、視力回復のためICL(眼内コンタクトレンズ)手術を受けました。それまで、コンタクトレンズを使ったりメガネを使ったりしていましたが、どちらもそれなりに不便でした。両眼とも視力0.1未満だった筆者が、手術翌日から両眼とも2.0になりました。本当にこれは感動ものでしたので、その体験談を書きたいと思います。
あくまで個人の感想の記事となります。ICLを受けたいと考えている際は、ご自身で情報収集を行い、医師によく相談してください。
この記事では、ICL手術を受けたきっかけや、申し込んでから事前検査など手術当日までの流れを書いています。手術当日の体験談は、こちらの記事に書いています。
この記事を読んでもらいたい人
この記事をぜひ読んでもらいたい人は、
- メガネ・コンタクトを使っていて不便を感じている消防士
- 視力回復手術をしたいけどICLとレーシックどっちがいいか迷っている消防士
- レスキュー隊、ダイバー(水難救助隊)を目指しているが視力が足りなくて悩んでいる消防士
- これから消防士になりたいけど近視で、視力回復手術を考えている人
です。
ICL手術体験記
きっかけ
私は退職前、キャリアの前半10年は主に消防隊、後半10年は主に救急隊に勤務していました。消防隊に勤務のころはコンタクトレンズ、救急隊のころはメガネを使っていましたが、コンタクトレンズもメガネも消防士の勤務と相性がとても悪いです。というのも、以下のような体験・失敗をしたからです。
- 夜の仮眠中も出動に備えコンタクト外せない→仮眠中に出動が入ると目に張り付く
- メガネは面体(火の中に入る時などに装着する顔面を覆うマスク)と併用できない。
- 結膜炎になり仕方なくメガネで当直中に火災出動があり、現場で面体着装する時に外したメガネを紛失。探そうにも全焼した家のガレキの中から探すのは無理…
- 上記火災現場でメガネを紛失したまま、両眼0.1以下の状態で鎮火後の撤収作業(未明の暗い中)を行い、身の危険を感じた
- 救急隊員としてメガネで活動していたが、活動中にずれる、曇る。しかし血液や体液のついた手袋をしている手で容易に顔の周りを触れられず不快。寒い日など現着した救急車から降りた瞬間に曇る(笑)
という具合です。中学から近視でしたが、やはり不便なことしかありませんでした。
ICLって何?
そもそもICLって何?レーシックと何が違うの?という方は、以下のサイトで分かりやすく解説されていますのでご覧ください。
簡単に言うと、
- レーシック:角膜をレーザーで削って光の屈折率を変えて視力回復
- ICL(眼内コンタクト):角膜と水晶体の間にレンズを入れて光の屈折率を変えて視力回復
という違いです。
事前検査から当日までの体験
事前検査
私は横浜駅近くにある、スカイビル眼科さんで手術を受けてきました。
https://www.yokohama-eyeclinic.com/
公式Twitterもあります↓
まず
- 適応となるかどうかの事前検査
- 適応できる場合に、レンズの度数・乱視矯正の有無などを決めるための詳細な検査
の2回の検査を受けます。いずれも健康保険が適用されないので自費となりました。
手術適応の説明と、術日の決定(が実際にはできず)
2回目の検査後、医師からICLを受けることが可能かどうかの説明と、手術日についての相談を行いました。
私の場合、特に右眼が強度の近視(0.04)になっていたので、レーシックにすると角膜を削る厚みが足りないのでICLのほうが良いと言われました。
しかし、ここで私に適用となるレンズの在庫がないことが判明。折しもコロナ禍で、ヨーロッパで生産されているレンズがいつ入荷できるか未定とのことで、術日は未定になってしまいました。最長で3か月待ちの可能性があると説明され、気長に待つことにしました。
レンズ入荷の連絡と手術日の決定~術前説明
1か月ほどして、レンズ入荷の連絡があり、そのあと手術日が決定できました。決定後は、手術代金の一部を内金として先に支払う必要がありました。
手術日の約1週間前に、再度の検査(これはレンズ入荷待ちで前回の検査から時間が経ってしまったためで、在庫があれば必要なかったようです。)、術前説明と術前に自宅で投与する目薬などの処方がありました。手術当日の注意点などを説明され帰宅でした。
手術後、しばらくは保護メガネの装着をする必要があると説明があり、眼科内でも保護メガネが販売されていましたが、高かった(3,000円)ので、自分で近所のスーパーに売っていた花粉症用メガネを買いました。救急隊や救助隊で、耳にかけるタイプの保護メガネを持っていればそれで問題ないと思います。
5日前からはコンタクトレンズ装着をしないよう指示を受けました。なのでメガネで生活しました。当時は外部団体に出向して現場を離れていたため、デスクワークばかりでしたのでメガネで不便はありませんでした。
現場に出動するポジションのまま手術をする場合は、一時的にメガネで仕事をする準備をしておいたほうが良いと思います。後ほど「消防士がICLを受けようと思ったときに気を付けることまとめ」を書いてあります。
そのほかは特に食事制限などもなく、普段どおりの生活をして手術当日を迎えました。
手術当日~術後の体験談
手術当日から術後の経過については、【その2】にまとめました。
レーシックとICLの違い

周りにはレーシック受けてる人もたくさんいるけど、どう違うの?

費用や年齢など、いくつか違いがありますよ。
個人的な主観や、レーシックを実際受けた知り合いからの情報を基にまとめた、レーシックとICLの違いです。
| ICL | レーシック | |
| 費用 | 高い | 安い |
| 適応年齢上限 | 45歳~50歳まで | 一般的に40歳まで 条件が合えば65歳まで |
| 再度の視力低下 | あまりない | あり得る |
| 再手術 | 〇(できる) | △(回数制限あり) |
| 角膜が薄い人の適応 | 〇(角膜は削らない) | △(角膜を削れる限界がある) |
| 健康保険 | ✕ | ✕ |
| 生命保険 | △(保険による) | △(保険による) |
費用
レーシックのほうが早く普及したので費用は安いです。友人がレーシックを受けたのですが、紹介割引で両眼で約20万円でした。それに対し私がICLを受けた費用は、乱視用のレンズで約70万円でした。ですが後述するようにワンデイのコンタクトレンズを買い続ける値段と比べると、トータルでは安くなる事が分かり手術を受けました。
適応年齢上限
これは医療機関によって異なるようですが、スカイビル眼科では45歳までと説明されました。他院では50歳までとなっているところもありました。レーシックは角膜の状態次第では60歳ぐらいまで適応となるようです。
再度の視力低下
レーシックの場合、再び視力が低下することがあるようです。私の友人はレーシックの手術後5年ほどしてから再び視力が下がり、現在は再びメガネとコンタクトを使用しています。
私は現在ICL手術から2年経ちますが、視力は両眼2.0のままです。
再手術
ICLの場合、術後に視力が変動した場合、レンズを取り出して度数を変えることができるようです。ただ調べた限りでは何回再施行ができるのか情報がありませんでした。何回でも、という訳にはいかないのではないでしょうか。レーシックは、削れる角膜の厚みに限界があるため、再手術はひとによってできる・できないが異なってしまうという説明を受けたと友人が話していました。
角膜が薄い人の適応
ICLはそもそも角膜を削らないので、角膜の薄さは関係ありません。レーシックは、角膜の薄い人は手術適応外になってしまうこともあるようです。
健康保険・生命保険
ICLもレーシックも医療保険の適応外ですので、健康保険は使えません。生命保険は、契約内容により下りる可能性がありますので、保険会社さんに問い合わせてみてください。私の場合はだめでしたが…。
ただ医療費控除は受けられますので、領収証は大事に取っておきましょう。医療費控除は別記事で書く予定です。
消防士がICLを受けようと思ったときに気を付けることまとめ

よし、ICL受けることに決めた!

消防士さん、いくつか気をつけておいた方がいいことがありますよ。
もし消防に勤務している人が「ICL手術を受けたい」と思ったときに気を付けるべきことをまとめました。
私の場合、外部組織に派遣されていた時期に受けたので手術当日以外は普通に勤務(翌日は自宅でリモートワーク)していましたが、消防特有の事情があると思いますので、以下にまとめました。
年齢
先にも書きましたが年齢の上限があります。若いうちのほうがメリットを享受できる時間が増えます。
認定医のいる(執刀する)病院
レーシックは認定医制度がなく、眼科医なら誰でも執刀できることで一時期術後の後遺症などが問題になった時期もあったようです。ICLは認定医制度をとっているため、認定医のいる医療機関でしか受けられません。きちんと研修を修了している先生に執刀してもらえるのは安心ですね。
術前・術後の勤務に注意が必要
手術の直前・直後は気を付けなければならないことがいくつか発生します。以下にまとめました。
術前の勤務
術前は、コンタクトレンズが使えない期間が発生します。この期間中にどうするかは、
- メガネをかける
- 休暇を取る
- 一時的に現場に出動しないポジション(東京消防庁の場合「残留」や「署隊本部」など)に配置してもらう
- 計画的に人事異動希望を出し、日勤組になり現場に出動しない役職になってから手術を受ける
などがあると思います。
個人的な感想ですが、3はあまりおすすめしません。
なぜなら、それまでコンタクトで問題なく勤務していたわけです。病気治療とは異なり自己都合の部類に入ると思いますので、それで一時的な配置を希望するのは職場に波風立ててしまう可能性があります。ここらへんは消防特有な事情だと思います。事務職なら関係ないですもんね。
4の場合、無事手術を受ける事ができても現場ポジションに戻れるかは人事次第になってしまうので、中々リスクを伴うやり方ですね…。
術後の勤務
手術後は2日ほど洗顔や洗髪ができません。また保護メガネを着用しておくことが必要となります。これは角膜の傷跡を感染から保護するためです。その観点からすると、血液へ触れる可能性のある救助・救急の現場は避けたほうが良いかもしれません。
この期間も、術前の勤務と同様に対策を考える必要があると思います。1週間程度は、現場に出動しないで済むような対策をしておくと良いと思います。
まとめ
私が「ICLを受けたい」と思ってから手術を受けるまでと、レーシックとの違い、消防士が受けるときの注意点を書きました。
手術当日~術後の経過は別記事にまとめました。
そちらでも書きますが、ICLを受けて本当に良かったと思える日々を過ごしています。本当に世界が変わるといっても過言ではないです。
